結婚式で・・・

結婚式で・・・

こんな時にお金が入り用になるとは・・・と、相手を呪うのはお門違いでしょう。

 

なぜならその結婚式の通知はもう何カ月も前から家に届いていたからです。

 

私は自分の財布の中を恐る恐る見ました。お札が一枚後は小銭。しかもお札は夏目漱石。たったの1,300円が今の全財産です。

 

これでも結婚式が無ければ給料日までは余裕のはずでした。

 

明日必要なので今日中にお金を工面しないといけない。

 

私は借りる当てもなく、街に出て銀行からキャッシングすることにしました。

 

お給料が入れば返せる。そう自分に言い聞かせて3万円借りました。

 

背に腹は代えられないとはこのことですね。

 

結婚式はそれは盛大に行われ、なみだなみだの中で幕を閉じました。

 

素晴らしい結婚式で引き出物もいいものでしたが、やはり失った3万円は厳しい。

 

給料が入ってすぐに支払ったとしても苦しい。

 

お金が無いのがこんなに恐ろしいことだとは知らなかったです。

 

そういう私はきっと恵まれていたのでしょうね。